リスク研究

リスクの因子を分析する方法試案

リスクに関して社会心理学の分野では、リスクイメージを次の3つの因子で表現できることがわかっている。 因子I:恐ろしさ因子(Dread) 因子II:未知性因子(Unknown) 因子III:災害規模因子(Number of people involved) このうち因子IとIIの2因子は多く…

77%を見過ごさない−企業の地震対策

地震の発生が確率的にランダムであるなら、昼間に起きる確率と夜に起きる確率は同じはずです。確かに、昭和以降のM6.0以上の地震の発生時刻を調べてみますと昼間に起きた地震は55%、夜に起きた地震は45%です。もっと長期間について調べてみれば5…

うちに限って症候群

マーフィの法則に「悪いことが起きる可能性があれば、それは必ず起きる」(If anything can go wrong, it will.)というのがある。米国の保険引受団体、ファクトリー・ミューチャルは「起きたことはまた起きる」という題名の有名な事故例集を発行している。…

東京都が9年ぶりに地震被害想定を発表

東京都が東京直下地震の被害想定結果を公表した。いつ出すのかいつ出すのかと思っていたが、地域防災計画の見直しに向けていいタイミングで発表した。 その概要は次のとおりである。 (1)全体の傾向 震度6強は、東京湾北部地震で区部東部を中心に発生する…

リスクベースのLCC研究の課題

1.経年劣化と事故・災害の発生の関係 ISOが2002年、ISO/IEC Guide73 “Risk management—Vocabulary—Guidelines for use in standards”を公表した。この国際規格はリスクマネジメントに関する規格を制定する際に使用すべきリスク関連用語を定義したものであ…

リスクの語源

Riscareというのは、riskの語源といわれているラテン系の古語である。riscareからイタリア語ではrischioになったらしい。 らしいというのは、ビーター・バーンスタインが著書「リスク」の中で、イタリアの古語である「riscare」がriskの語源で、「勇気を持っ…

今年のオゾンホールは記録的

米国NASAとNOAAの科学者は、南極地域の今年のオゾンホールが面積と深さにおいて、記録的なものになると発表した。オゾン層は、太陽からの有害な紫外光線を防ぎ地球上の生命を保護する役割を果たしている。"オゾンホール" は南極大陸の上空高いところにある、…