J-REITの利益とリスク

J-REITとは、投資家から集めた資金をオフィスビルなどの不動産で運用し、賃貸収益や売却益などを配当金として投資家に分配するものである。株式投信や公社債投信の運用対象が不動産になったものと考えると分かりやすい。わが国でREIT(リート)と言う場合には「J-REIT」のことである。
不動産投資であるから、様々な不動産を対象にすることができる。最近、お父さんたちの週刊誌で話題になっているのが、投資対象がラブホテルの「ラブホファンド」なる投資商品である。グローバル・ファイナンシャル・サポートという会社が出しているもので、「今注目を集めているレジャーホテルの匿名組合契約による証券化、小口化商品です。」だそうだ。ラブホテルとはいわずに「レジャーホテル」と言っているのがミソか。この賞品の配当利回り等については、「ホテルファンド・ドットコム」に詳しい。
投資対象がラブホテル

J-REITも決して怪しい、危ないものではなく、その他の投資と同じように利益もリスクもある。
J-REITのリスクについては、J-REITの達人というホームページが詳しい。要約すれば、次のとおりである。

  • 賃料リスク :ラブホファンドでいえば、賃料ではなく、宿泊料等の収入の減少である。
  • 委託リスク :運用会社の運用手腕の巧拙。
  • 金利リスク :金利が上昇することで借入負担が大きくなり利益が減る。
  • 法制リスク :不動産に関する制度が変わることで発生する。利益が出ることもある。
  • 災害リスク :大地震や火災などの損害によって生じるもの。

こうしたリスクを頭に入れた上で投資行動を行えば、リスクが発現したときにも覚悟ができるだろう。それでも金融商品を選ぶときに迷う人のために、YOMIURI ONLINEの投資のためのチェックポイントを紹介しておきたい。YOMIURI ONLINEでファイナンシャル・プランナーの横田敬子さんという方が述べているものである。

  1. 前提は「有価証券投資よりも不動産投資として見る」べき
  2. 開示情報の何を見るか−保有資産をどんどん購入して規模を大きくするよりも、個々の不動産を吟味している銘柄を選ぶようにしよう。
  3. 配当金は「高い」より「毎期安定」
  4. 投資家への説明姿勢も大切

得られる利益と被るかもしれないリスクを十分知った上で、投資を行えば、投資も楽しいショッピングである。

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