統計データのポータルサイト

■統計データはどこにある?

 「統計のウソ」、「数字の一人歩き」など統計データに対する不信感は強いものがあるが、それでも数字に弱いのが日本人である。「日本の人口は1億2775万人だ」、これは人口推計という。「日本の人口密度は世界で4番目に高い」、これは国勢調査による。だからどうだとは思うが、数字はやはり説得力がある。
 こうした統計データを調べようと思うとこれまでは意外と手間がかかった。日本の統計に関する最大のデータベースは官公庁である。この官公庁の統計データを横串で調べたいという要望に応えてくれるのが総務省統計局が運営している「統計データ・ポータルサイト」である。政府統計の総合窓口と銘打つだけあって、ほぼ毎日と言っていいくらい統計データが追加・更新されている。

■統計を使ったプレゼンを

トップページは、少しゴチャゴチャしているように見えるが、最上部にメニューがあり、わかりやすく整理されている。「統計で見る日本の姿」「府省等統計サイトマップ」「ビジュアル統計DB」などのメニューがあるが、初めての人は「統計データへのガイド」のなかにある「分野別統計データ」の中から知りたいジャンルを指定して絞っていくのが良い。
 また、「ビジュアル統計DB」は、収録量は多くはないが、表やグラフ表示だけでなく、地図を使っての表示も可能だ。ここで作成したものをレポートやプレゼンに使うと効果的である。画像ファイルも、SVG形式、GIF形式、PDF形式の3種類から選べるので便利だし、お金もかからない。 これはいい!
統計は難しくて分からないという人のために「統計学習サイト」も用意されており、小学生から高校生までを対象として統計学習ができるコーナーもある。ここなら苦手な大人でも大丈夫。
この他にも各省庁や海外機関の統計サイトへのリンクや統計制度に関する解説などのコーナーもある。そしてまだ出ていないが近々公表される統計が掲載されている「公表予定」のコーナーなるものまである。ここを見れば、どんな統計がいつ公表されるのかが分かる。各省庁のホームページへ行かなくてもよいのがいい。
食わず嫌いを改めて、統計データを駆使して、説得力のあるプレゼンをしてみてはどうだろうか。