ドラえもん!?FCCのキッズページ

盗作!?ドラえもん

ドラえもんの声が大山のぶ代さんから変わった。そのドラえもんにそっくりなキャラクタが米国連邦通信委員会FCC)の「消費者及び政府問題局(CGB)」のホームページに堂々と掲載されている。CGBのキッズゾーンがそれである(http://www.fcc.gov/cgb/kidszone/)。
このホームページは、画像と音声が多用されており、ドラえもん(?)も若い男性の声で話をする。米国連邦通信委員会は、主に通信と消費者の問題を扱う役所であり、ネットに関する著作権も所管している。その役所が盗作まがいのことをするとは信じられないことである。 FCCの広報は「これは"偽ドラえもん"であって、ドラえもんではない」という屁理屈コメントを出したそうだが、誰がみてもドラえもんである。ドラえもんの作者である藤子プロも著作権に関する警告書を送ったそうだ。ちなみに、この偽ドラえもんは「ブロードバンド」君という。

学年によって内容が変わるHP

このキッズゾーンは、子供の学年のよって内容を変えているのが特徴である。子供が楽しめるようゲームなどもおいてある。たとえば、幼稚園から小学校3年生のゾーンでは、電話で助けを呼ぶ方法について漫画入りで解説している。また、ゲームはパズルやボードゲームなどは7種類が用意されている。親と教師のためのページも用意してあるので、学校で、親子で、楽しみながら通信に関する学習ができるよう工夫がなされている。これはいい!
また、FCCは一昨年の10月から電話によるセールスを拒否できる「電話お断りリスト(National Do Not Call Registry)」の運用を始めたが、キッズページからこのDo-Not-Callについて知ることができる。リストへの登録方法、苦情の申し立て方法などがわかりやすく解説されている。テレマーケティング業者は訴えられれば、最高1万1000ドルの罰金が科せられるというものである。
リストへの登録は、専用のホームページが用意されており、簡単に登録することができる。
https://www.donotcall.gov/default.aspx
我が国でもしつこい迷惑電話が社会問題化しているが、政府の制度としての取り締まりはまだない。NTTがサービスとして迷惑電話対策のページを作っているので、困っている人は是非いってみてほしい(http://www.ntt-east.co.jp/shop/annai/meiwaku/meiwaku-k.html)。米国のDo-Not-Callのようなことは「盗作(まね)」してもいいだろう。