■サイバークリーンセンター

こうした現状を重く見た総務省経済産業省が5年計画で立ち上げたのが、ボット対策プロジェクトです。この計画では、「ハニーポッド(捕獲装置)」というおとり作戦とホームページでの「オーダーメイド治療」を柱にしています。おとり作戦は、おとりPCによってボッドプログラムを捕獲し、ボットに感染したパソコンを割り出し、ユーザに感染を知らせるものです。一方、オーダーメイド治療とは、知らせたユーザごとに対策のホームページを個別に用意し、感染したボットプログラムに合った対策ツールが個別に提供するものです。この計画の要になるのが、「サイバークリーンセンター(a href="https://www.ccc.go.jp/"https://www.ccc.go.jp/)」です。


このサイトは、「ボットとは」「サイバークリーンセンターについて」「ボットの駆除手順」「感染防止の知識」「FAQ」「リンク」の6項目から構成されています。ボットの駆除手順からはボットの駆除ツールが無料でダウンロードできるので、是非試していただきたいと思います。今はまだ一般ユーザ向けの告知ページですが、今後、対策の推進に伴い、その内容も変化していくものと思われます。
この計画には、多くのプロバイダやセキュリティベンダが参加しており、リンクのページから参加者のウェブに飛ぶことができるので、このサイトはボット対策のポータルサイトとしても活用できるものです。

情報セキュリティの分野では、官製の対策は往々にして失敗しますが、世界で初めての国を挙げてのボット対策であり、今後に期待しましょう。